抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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アダプター蛋白質SHARPINは多数の細胞過程に関与し,癌の進行と転移を促進する。しかし,SHARPINの異なる機能間の選択が翻訳後調節される方法は不明である。ここでは,質量分析とin vitroキナーゼアッセイによるSHARPINリン酸化を特性化した。SHARPINの非構造化リンカー領域における2つの未特性化リン酸化部位,セリン131および146に焦点を合わせて,SHARPIN-ARP2/3複合体相互作用におけるそれらの役割を示し,一方,それらはインテグリン阻害またはLUBAC活性化において役割を果たさない。ARP2/3調節における新規役割と一致して,SHARPINのセリン146(S146)リン酸化は,ラメロポディア形成を促進した。特に,SHARPINのCRISPR-Cas9仲介ノックアウトは,何種類かの癌細胞系の3次元(3D)浸潤を抑制した。癌細胞の3D浸潤は野生型SHARPINの過剰発現により救済されたが,SHARPIN S146A変異体ではなく,S146を浸潤促進リン酸化スイッチとして同定した。最後に,S146におけるリン酸化の阻害はゼブラフィッシュモデルにおけるin vivo転移を有意に減少させることを示した。まとめると,これらの結果はSHARPIN S146リン酸化がin vitroとin vivoの両方で癌細胞浸潤の単一機能的決定因子を構成することを示す。【JST・京大機械翻訳】