抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
【背景】重症のCOVID-19患者の実質的な割合は血栓塞栓性合併症を発症するが,血栓予防の高用量が死亡率低下と関連するかどうかは不明である。本研究の目的は,重症のCOVID-19患者における血栓予防の初期投与戦略と死亡,血栓塞栓症および出血のリスクとの関連を評価することであった。【方法】2020年3月と4月に2つの集中治療室に入院したすべての重症COVID-19患者は適格であった。患者を,血栓予防の初期1日量に従って3群に分けた;低(25000~4500IUのスズザパリンまたは2500~5000IUのダルテパリン),培地(>4500IU,5000IU,体重ダルテパリンの<200IU/kg)および高用量([≧]175IU/kg体重のスズザパリンまたは[≧]200IU/kgの体重ダルテパリン)。血栓予防用量は,局所標準化推奨に基づき,臨界疾患の程度または血栓症のリスクではなかった。Cox比例ハザード回帰を用いて,ICU入院から28日以内に死亡の対応する95%信頼区間でハザード比を推定した。多変量モデルを,性,年齢,体格指数,単純化急性生理学スコアIII,侵襲性呼吸サポート,および血栓予防の初期投与戦略のために調整した。【結果】合計152人の患者を含んだ。67は,低,48の媒体と37の高用量血栓予防を受けた。ベースライン特性は群間で差はなかった。死亡率は,高(13.5%)対中(25.0%)および低用量血栓予防(38.8%)群,p=0.02で低かった。死亡のハザード比は,低用量の血栓予防を受けた患者と比較して,中用量を受けた患者の間で,高用量,それぞれ0.88(95%信頼区間0.43~1.83)を受けた人々の間で,0.33(95%信頼区間0.13~0.87)であった。高(2.7%)対中(18.8%)および低用量血栓予防(17.9%)群,p=0.04では血栓塞栓性イベントは少なかったが,出血イベントの割合,p=0.16には差がなかった。結論:呼吸不全を伴う重症のCOVID-19患者の間で,高用量血栓予防は,低用量と比較して,死亡のリスクが低く,血栓塞栓イベントの累積発生率が低かった。試験登録Clinicaltrials.gov NCT04412304 62020は,遡及的に登録された。【JST・京大機械翻訳】