抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
金属輸送プロセスは,高等植物や他の真核生物と比較して,藻類では比較的よく理解されていない。33の分類学的に多様な藻類種からのゲノムのスクリーニングを行い,金属イオン輸送体のCation Diffus Factiliator(CDF)ファミリーのメンバーを同定した。すべての藻類ゲノムは,少なくとも1つのCDF遺伝子を含み,>10のCDF遺伝子を持つ4つの種(ゲノム当たり5つの遺伝子の中央値)を持ち,さらに,これが遍在する遺伝子ファミリーであることを確認した。系統発生分析は,Zn-CDF,Fe/Zn-CDFおよびMn-CDF群を含む5群のCDF遺伝子組織を示唆し,これは以前の系統発生解析,および2つの機能的未定義群と一致した。これらの未定義群の1つは藻類特異的であったが,クロロ植物とベニバナの配列を除外した。このグループからの配列の大部分(26配列のうち22配列)は膜貫通ドメイン2及び5内の推定イオン結合部位モチーフを持ち,アラニン又はセリンは保存ヒスチジン残基を置換した。系統分類は配列クラスタ分析によって支持された。Chlamydomonas reinhardtii由来のCDF蛋白質の酵母異種発現は,CrMTP1によるZn ̄2+およびCo ̄2+輸送機能,およびCrMTP2,CrMTP3およびCrMTP4によるMn ̄2+輸送機能を示し,系統発生予測を検証した。しかし,Mn-CDF蛋白質CrMTP3はZnおよびCo感受性zrc1cot1酵母株に対する亜鉛およびコバルト耐性も与えることができた。藻類系統内のCDF輸送体の広い多様性があり,これらの遺伝子のいくつかは植物または微生物における金属含有量工学の将来応用に対する魅力的な標的である可能性がある。【JST・京大機械翻訳】