抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Alzheimer病(AD)は,その遅い進行性経過中に,患者にとって壊滅的な結果を有する。AD発症の病理を理解することが重要である。最近,円形RNA(circRNA)は,癌および神経変性条件を含む多くのヒト疾患に関与することが見出されている。本研究では,Mount Sinai脳バンク(MSBB)からのAMP-AD知識ポータルに関する公表データセットをマイニングし,4つのAD患者脳領域,前前頭前野,上側頭葉,傍海馬回,および下前頭回からの脳試料における異なるADステージでの循環RNAプロファイルを記述した。著者らは,4つの領域におけるAD進行の間,合計147のcirRNAsが差別的に発現(DE)であることを見出した。また,mRNA-circRNA共発現ネットワークを特性化し,共発現モジュールに基づくサーコRNAの潜在的機能を注釈した。本結果に基づいて,パラ海馬回はAD進行時に最も循環するRNA調節領域であることを提案した。傍海馬回における最強の負のADステージ相関モジュールは,シナプス構成や膜電位の調節などの認知障害と病理学的関連経路に富んでいた。最後に,モジュールにおけるDE循環RNAの発現パターンに基づく回帰モデルは,患者の疾患重症度を区別するのを助けることができ,さらにAD病理学における循環RNAの重要性を支持した。結論として,著者らの知見は,海馬傍回における循環RNAがAD進行の調節因子であり,潜在的に治療標的またはADであることを示した。【JST・京大機械翻訳】