抄録/ポイント:
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キノコ形成菌類(寒天菌類)の子実体は菌類により生産される最も複雑な構造である。栄養菌糸と異なり,子実体は確定的に成長し,組織分化,成長および性胞子形成を調節する遺伝的にコードされた発生プログラムに従う。1世紀以上の研究にもかかわらず,子実体形態形成の分子詳細の理解は限られており,この複雑な過程の遺伝学に関する一般的合成は不足している。本論文では,機能的に十分に特性化されていない遺伝子について,子実体形態形成に関連する保存遺伝子を包括的に同定し,新しい機能的仮説を蒸留することを目的とした。この分析の結果,921の保存された発生的に発現された遺伝子ファミリーを報告し,その多くは子実体発達で以前に報告されている。文献データ,保存発現パターンおよび機能的アノテーションに基づいて,著者らは子実体発生におけるこれらの遺伝子ファミリーの潜在的役割に関するインフォームド仮説を提供し,現在まで子実体形態形成における分子過程の最も完全な記述を与えた。シグナル伝達と同様に,結実の開始,分化,成長,細胞表面および細胞壁,防御,転写調節およびシグナル伝達に関連する遺伝子について論じた。これらのデータに基づいて,著者らは,主にキノコ体計画(細胞分裂と分化を通して)と,減数分裂事象と胞子形成による細胞増殖による成長の第2相を含む,初期,増殖期を含む子実体発達の一般的モデルを導いた。要するに,著者らの議論は,Coprinopsis cinereaの1480の遺伝子,およびAgaricus bisporus,Cyclocybe aegerita,Armillaria ostoyae,Auriculariopsis ampla,Laccaria bicolor,Lentinula edodes,Lentinus tigrinus,Mycena kentingensis,Phanerochaete chrysosporium,Pleurotus ostreatus,およびSchizophyllum communeにおいて,これらの種のゲノムにおける約10%の遺伝子の機能仮説を提供する。これらの遺伝子の役割に関する実験的証拠は将来確立する必要があるが,著者らのデータは,Agaricomycetesにおける結実関連遺伝子の機能解析を導くためのロードマップを提供する。ここでは,機能的ゲノミクスアプローチにおける開発と組み合わせた遺伝子相補が,菌類における最も特異的な多細胞発生過程の1つの遺伝的基盤を明らかにするのに寄与するであろうと予想する。キーワード:機能的アノテーション;比較ゲノミクス;細胞壁リモデリング;開発;子実体形態形成;マッシュルーム;トランスクリプトーム。【JST・京大機械翻訳】