抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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節足動物クチクラの疎水性層であるAO_SCPLOWBSTRACTC_SCPLOWは水バランスを維持するのに作用するが,節足動物挙動の必須メディエーターであるクチクラ炭化水素(CHC)を介して化学シグナルを伝達するのにも役立つ。CHCシグネチャは種間で定性的に異なるが,種内の個体群間でも定量的に変化し,様々な分類群における種または個体群を識別するための分類学的ツールとして用いられる。今日までのこの領域におけるほとんどの研究は,ダニのような他の節足動物グループについては殆ど知られていない昆虫に焦点を当ててきた。海鳥ダニIxodes uriaの世界的な分布と広範な宿主範囲は,CHC組成に影響する因子を研究するための良いモデルになる。I.uriaeの遺伝学的に分化した宿主-レースは,この種の分布にわたって進化したが,同所性個体群発散を促進する因子は,まだ知られていない。集団隔離における宿主関連CHCの潜在的役割を試験するために,アイスランドの異なるコロニーにおいて,その海鳥宿主の2つ,大西洋パフィン(Fraterculaarctica)および一般的guillemot(Uria alge)からI.uriae試料を収集した。ガスクロマトグラフィーおよび質量分析を用いて,n-アルカン,メチル-アルカンおよびアルケンを含む22の炭化水素の複雑なクチクラ混合物を,長さ17から33の炭素まで検出した。各個体群が明確なCHCプロファイルを有することを見出した。宿主群は個体群発散の最大量を説明し,長鎖炭化水素はguillemotダニ集団に比べてパフィンダニ集団で豊富であった。将来の研究は,異なるCHCシグナルが分類的交配を補強するかどうかをテストするために必要であり,それによって,I.uriae個体群発散パターンの生成に役割を果たし,異なる個体群シグネチャの起源に関する多様な仮説を評価する。【JST・京大機械翻訳】