抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
O-GlcNAcによる蛋白質翻訳後修飾(PTM)は,圧力過負荷肥大(POH)時に世界的に上昇する。しかし,POH中に変化したO-GlcNAcレベルを有する少数の特異的蛋白質のみが,蛋白質同定に用いる標準質量分析(MS)条件中にこのPTMが容易に失われるため,主に知られている。MS分析のO-GlcNAc部分を安定化するために,方法論が最近出現した。従って,著者らの目標は,POH中のO-GlcNAcレベルの変化を受ける蛋白質を決定することであった。Shamまたは横大動脈狭窄(TAC)を受けたC57/Bl6マウスを用い,POHを作成した。心臓から,TAMRA免疫沈降(IP)により濃縮する前にテトラメチルローダミンアジド(TAMRA)でO-GlcNAc部分を安定化し,標識した。LC-MSを用いて捕捉されたO-GlcNAc化蛋白質を同定した。ShamとPOHにおいて合計707のO-GlcNAc化蛋白質を同定した。これら蛋白質の2333はShamよりPOHで有意に増加したが,POHでは蛋白質は有意に減少しなかった。2つのMSを同定した蛋白質,CPT1BとPDHを調べ,免疫沈降によるMSデータを検証した。代謝酵素CPT1BとPDHに対するPOH中のO-GlcNAcレベルの増加を確認した。酵素活性分析は,より高いO-GlcNAc化がCPT1活性を増加させ,PDH活性を低下させることを示した。要約すると,著者らは,POH中のO-GlcNAcレベルの変化を伴う蛋白質の最初の包括的リストを作成し,著者らの知る限り,いかなる心臓病理学に対する最大リストも作成した。これら結果は,POH中のO-GlcNAcにより影響される多くの蛋白質と細胞過程を示し,特異的なO-GlcNAc調節機構試験のガイドとして役立つ。【JST・京大機械翻訳】