抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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低分子RNA(sRNA)は,分子寄生虫に対する遺伝子調節と防御応答において重要な役割を持つエフェクター複合体を形成するArgonaute(AGO)蛋白質と会合する。多細胞真核生物において,RNA干渉(RNAi)成分の広範な重複と多様化は遺伝子発現の後成的制御のための複雑な経路をもたらした。単細胞藻類Chlamydomonas reinhardtiiはまた3つのAGOと3つのDicer様(DCL)蛋白質を含む複雑なRNAi機構を有する。しかし,ほとんどの内因性sRNAの生合成と機能についてはほとんど知られていない。ここでは,Chlamydomonasが,AGO1と優先的に会合する,珍しい長いsRNA(>26nt)を含むことを示す。動物PIWI相互作用RNAの何れかを思い起こし,これらの長いsRNAは中程度の反復ゲノムクラスターから誘導され,それらの生物発生はDicer非依存性であるように見える。興味深いことに,長いsRNAコード配列は,系統発生的に関連するChlamydomonas種で保存され,増幅されている。さらに,いくつかの長いsRNAの発現は,栄養欠乏下で実質的に増加し,予測された標的転写物のダウンレギュレーションと相関する。長いsRNAをコードするトランスポゾン様配列はRNAi機構によるサイレンシングに先祖的に標的化されるが,進化過程では,いくつかの長いsRNAが偶然に獲得された内因性標的遺伝子を持ち,遺伝子調節ネットワークに統合される可能性があると仮定した。【JST・京大機械翻訳】