抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Cyst形成はT.gondiiライフサイクルの重要な特徴であるが,この過程を駆動する遺伝的ネットワークはまだ完全には特性化されていない。このネットワークの新しい成分を同定するために,T.gondiiを,嚢胞形成のタイミングと効率において,これらの種間の臨界差を与えて,T.gondiiと比較した。両種からの臨界発生およびpH曝露時点からの転写データを用いて,T.gondiiにおける嚢胞形成に必要かつ十分である,Cystogenes 1(ROCY1)の調節因子と名付けた遺伝子TGVEG311100を同定した。WT寄生虫と比較して,TGVEG{Delta}ROCY1寄生虫は,in vitroでアルカリ性pHストレスに応答して有意に少ない組織嚢胞を形成し,嚢胞は感染後9週間までマウス脳でほとんど検出できなかった。WT寄生虫における標識ROCY1の過剰発現は,WTおよびROCY1欠損寄生虫の両方でin vitroで嚢胞形成を誘導するのに十分であり,ROCY1が嚢胞形成に対し必要かつ十分であることを示した。さらに,嚢胞形成のこの誘導は,3つの予測されたCCCH亜鉛フィンガードメインの少なくとも1つを必要とした。{Delta}ROCY1寄生虫に慢性的に感染したマウスは,感染後37日間(WT寄生虫に感染したマウス)の脳において検出可能なタキゾイトを持ち,感染の慢性期を通しての30日後のCNS転写分析は,WTと比較して,{Delta}ROCY1寄生虫における急性感染と一致する炎症シグネチャを明らかにした。感染マウスにおける脳嚢胞を検出することができないにもかかわらず,WTおよび{Delta}ROCY1ノックアウト寄生虫は,感染後5か月まで同様のタイミングおよび大きさでデキサメタゾン処理後に再活性化し,CNSにおける長期寄生虫持続性が嚢胞形成を必要とするというパラダイムを困難にする。これらのデータは,嚢胞形成に必要かつ十分であるT.gondiiにおける嚢胞形成の新しい調節因子を同定し,その機能はその保存された核酸結合モチーフに依存する。【JST・京大機械翻訳】