抄録/ポイント:
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スーパー遺伝子は,単一遺伝子のような遺伝子および遺伝的要素のセットであり,複雑な適応形質を制御するが,それらの機能的役割およびユニットは,あまり理解されていない。Papilioポリテートでは,メス制限Bateian模倣体が,非模倣型および模倣型を切り換える3遺伝子,UXT,U3Xおよび二重性(dsx)を含む, ̄130kb反転領域(高多様化領域:HDR)により調節されると考えられている。機能的単位を決定するために,ここでは,蛹後翅におけるHDRの内および隣接中の遺伝子のエレクトロポレーション媒介RNAi分析(UXTに対するさらにCrispr/Cas9)を行った。著者らはまず,非模倣dsx-hが雄から非模倣雌へスイッチする機能を有し,dsx-Hイソ型3のみが模倣形質の形成に重要な機能を有することを明らかにした。次に,UXTが模倣型淡黄色スポットを作ることに関与し,隣接遺伝子sir2が後翅で過剰な赤色スポットを除去し,その両方がより精巧な模倣体を精製することを見出した。更に,RNA配列決定によりスクリーニングしたdsx,U3XおよびUXTの下流遺伝子ネットワークは,U3Xがdsx発現をアップレギュレートし,UXT発現を抑制することを示した。これらの知見から,HDRの内部だけでなく隣接している複数の遺伝子のセットがスーパー遺伝子メンバーとして機能でき,以前考えられていたよりも超遺伝子ユニットの定義を拡張できることが示された。また,著者らの結果は,dsx-Hがスイッチング遺伝子として機能し,スーパー遺伝子ユニット内のUXTやsir2などの他の遺伝子が修飾遺伝子として機能することを示す。論文要約Supergenesは複雑な適応形質を制御すると考えられているが,それらの詳細な機能はよく理解されていない。Papilioポリテートにおいて,メス制限Bateian模倣体は3遺伝子を含む ̄130kb反転領域(高分岐領域:HDR)により調節される。この機能分析は,二重性が模倣多型をスイッチし,HDRに対する内部遺伝子UXTと外部遺伝子sir2がより精巧な模倣を精緻化することを示した。ここでは,模倣スーパー遺伝子およびいくつかの新しい修飾遺伝子のユニットを定義することに成功した。【JST・京大機械翻訳】