抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高等植物は環境ストレスに絶えず曝露され,従ってDNA損傷応答(DDR)とDNA修復システムを含む複雑な防御システムが植物細胞を保護するために開発されている。Arabidopsisにおいて,転写因子SUPPRESSOR OF GAMMA RESPONSE 1(SOG1)はDDRにおいて重要な役割を果たすことが報告されている。ここでは,DNA損傷ストレス下でも,エンドサイクルの誘導の欠如により,Arabidopsisと比較して,イネにおけるDDRに焦点を当てた。イネSOG1(OsSOG1)とSOG1様(OsSGL)は,リン酸化を介した活性化に関与するセリン-グルタミン(SQ)モチーフの完全または部分的保存を有する推定AtSOG1オーソログとして同定された。OsSOG1またはOsSGLノックアウト変異体に加えて,OsSOG1非リン酸化変異体(OsSOG1-7A)は相同組換え仲介遺伝子ターゲティングにより生成された。これらの変異体を用いたDNA損傷感受性及びトランスクリプトーム分析に基づいて,OsSGLではなくOsSOG1はDDR及びDNA修復において中心的役割を果たすことを示した。OsSOG1はAtSOG1認識部位として以前報告されたCTT(N)7AAGモチーフを介して標的遺伝子を調節した。OsSOG1-7Aの転写活性とDNA損傷耐性の消失はOsSOG1-ノックアウト変異体と比較して完全ではなく,他のリン酸化部位がOsSOG1の活性化に関与する可能性を高めた。さらに,著者らの知見は,イネとArabidopsisの間のSOG1媒介DDRにおける差異を強調し,特に細胞周期停止とエンドサイクル停止の誘導に関して,イネ特異的DDR機構を明らかにした。1つの文章要約転写因子SUPPRESSOROF GAMMA RESPONSE 1は,リン酸化を介した活性化を介してDNA損傷応答とDNA修復を制御し,多数の遺伝子の発現を直接調節する。【JST・京大機械翻訳】