抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2020年4月からJ-PARCセンターのMain Ring(MR)入出射グループに着任し,主に速い取り出し(FX:Fast eXtraction)のセプタム電磁石(SM:Septum Magnet)アップグレード関連の業務に携わってきた。2年目職員の活動報告として,主な成果を報告する。MRでは,ビームパワーを1.3MWへ高出力化する計画が進められている。運転周期を2.48秒から1.16秒へ短縮し,ビーム粒子数も30%程度の積み増しを目指す。FXの機器についても高出力化への対応が求められている。現行のFXビームラインでは残留線量の高い箇所が確認されており,ビーム軌道計算で求めたビームエンベロープとアパーチャを比較した結果,ビームロスが原因であることが分かった。高出力化で残留線量が増大する懸念から,ビームロス低減に向けてアパーチャ拡張や新規低磁場SMの配置を検討した。SMアップグレードの進捗状況としては,2021年11月時点で既存SMの撤去まで完了した。(著者抄録)