抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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心血管疾患(CVD)は世界的に死亡率の主要原因の1つであり,しばしば大量の心臓損傷と心臓筋細胞と関連血管系の喪失をもたらす。過去20年間の重要な仕事は,これらの失われた細胞が心臓の発達でその役割を高度に再現する過程で心臓の最外の中皮層,心外膜によって部分的に再生できることを証明した。心臓損傷時に,成熟心外膜細胞は活性化し,上皮間葉転換(EMT)を受け,心外膜由来前駆細胞(EpiPC)を形成し,心筋細胞および血管細胞を含むいくつかの重要な心臓系統に分化できる多能性前駆体である。哺乳類では,この過程のみは有意な再生には不十分であるが,特異的リプログラミング因子を投与することにより,EpiPC機能の増強につながる可能性がある。ここでは,視床下部神経内分泌ペプチドであるオキシトシン(OXT)が,ヒト誘導多能性幹細胞(hiPSC)由来心外膜細胞のモデルで心外膜細胞増殖,EMTおよび移動を誘導することを示す。さらに,OXTはゼブラフィッシュの心臓凍結傷害後に産生され,心臓再生を促進する有意な心外膜活性化を誘発することを示した。オキシトシンシグナル伝達もゼブラフィッシュ胚における適切な心外膜発生に重要である。OXTシグナル伝達がRNA干渉を介して化学的または遺伝的に阻害されるとき,上記のプロセスは著しく損なわれる。RNA配列決定データは,形質転換成長因子ベータ(TGF-{β})経路がOXT誘導心外膜活性化の一次メディエーターであることを示唆する。本研究は,損傷した哺乳類およびゼブラフィッシュ心臓の細胞再プログラミングおよび再生を誘導する進化的に保存された脳制御機構を初めて明らかにし,心臓損傷の治療に対する翻訳進展に寄与する可能性がある。【JST・京大機械翻訳】