抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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【背景と目的】臨床試験は,スタチンがアテローム硬化性プラークを安定化し,逆転させることを示した。しかしながら,異なる研究は,スタチン治療下のプラーク退縮の機構と影響因子に関する矛盾した所見を提供している。本研究では,メタ分析とメタ回帰を用いて,静脈内超音波で測定した冠動脈プラーク容積に対するスタチン薬の効果を測定した。一方,プラーク退縮に対するスタチン療法中のCRP/hsCRP減少の影響を調べた。方法:全アテローム容積(TAV),パーセントアテローム容積(PAV),またはプラーク容積(PV)を用いて治療効果を評価する無作為化比較試験のために,2021年5月28日まで,系統的PubMed,EMBASE,およびCochrane検索を行った。治療の前後に報告されたCRP/hsCRPとLDL-C値のみを考察した。結果:12の研究が包含基準を満たし,系統的レビューに含めた。15のスタチン処理腕のメタ分析は,対照腕と比較してTAV/PV(標準化平均差[SMD]:-0.27,95%信頼区間[CI]:-0.42,-0.12)の変化の有意な減少を報告した。7回の試験の別のメタ分析も,介入群の患者が対照群のそれらと比較してPAV(SMD:-0.16,95%CI:-0.29,-0.03)の変化を有意に減少させることを見出した。Meta回帰分析は,CRP/hsCRPのパーセント変化が,LDL-C,年齢および性別のパーセント変化の調整後に,TAV/PVの変化におけるSMDに統計的に影響することを明らかにした。Meta回帰分析は,CRP/hsCRPのパーセント変化がPAVの変化でSMDに統計的に影響することを示した。結論:結論として,スタチン療法はプラーク退縮に有益である。スタチンは抗炎症能を介してプラーク退縮を促進する。【JST・京大機械翻訳】