抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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【背景】灰色物質萎縮は加齢の関数として生じ,痴呆で加速される。以前の研究は,身体活動が灰白質損失を減衰させることを示唆する。しかし,この効果には個々の変動があるようである。身体活動と脳量の間の関係に影響する可能性のある因子は,個々の反応の予測を可能にし,身体活動から最大の神経利益を得るそれらを同定する助けになる。本研究では,客観的に測定した身体活動と脳容積の間の関係を調べた。そして,この関係が年齢,性,または先験的候補遺伝因子によって緩和されるかどうか。【方法】UK Biobankの10,083人の男性および女性(50歳およびそれ以上)からのデータを,検査に用いた。1)客観的に測定した身体活動と脳容積の間の関係;2)客観的に測定した身体活動と脳容積の間の関係が,年齢,性,脳由来神経栄養因子(BDNF)Val66Met,またはアポリポ蛋白質(APOE){var }4対立遺伝子保菌によって緩和されるかどうか。すべての参加者は,灰白質量,加速度測定による身体活動モニタリング,および遺伝子型決定を定量化するために,磁気共鳴イメージングスキャンを受けた。結果:身体活動は総灰白質容積(B=0.14,p=0.001,q=0.005)および右海馬容積(B=1.45,p=0.008,q=0.016)と関連していた。身体活動×性別相互作用は,皮質灰白質(B=0.22,p=0.003,q=0.004),総灰白質(B=0.30,p<0.001,q=0.001)および右海馬容積(B=3.60,p=0.001,q=0.002)を予測した。事後分析は,より大きな皮質灰白質量(B=0.13,p=0.01),総灰白質量(B=0.23,p<0.001)および右海馬容積(B=3.05,p=0.008)に関して,男性がより高い身体活動レベルから利益を受けることを明らかにした。年齢,APOE{var}4対立遺伝子保菌,またはBDNF Val66Met遺伝子型の緩和効果は観察されなかった。考察結果は,女性ではなく,男性では,客観的に測定した身体活動と灰白質量の間に関連性が存在することを示す。将来の研究は,身体活動と脳容積の間の関係に対する性効果の性質をより良く理解するため,縦の脳容積を評価する必要がある。【JST・京大機械翻訳】
