抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
亜鉛は,高濃度で毒性になる生命のすべての形態に対する必須微量金属である。抗菌及び抗炎症性及び哺乳類細胞に対する低毒性の両方を持つので,亜鉛は様々な感染及び非感染条件を治療するための何世紀の治療薬として使用されている。齲蝕予防における亜鉛ベースの治療法の有用性は議論の余地があるが,亜鉛は歯肉炎と口臭を予防するために歯磨きと口洗浄製剤に取り込まれている。口腔医療における亜鉛のこの広範な使用にもかかわらず,亜鉛毒性を克服するための虫歯および感染性心内膜炎の流行する病因病原体であるStreptococcus mutans(Streptococcus mutans)を許す機序は,ほとんど知られていない。ここでは,S.mutansは,口腔衛生と関係した共生連鎖球菌を含む,試験した連鎖球菌の他の全ての種より,高い亜鉛ストレスに対し本質的に耐性があることを見出した。トランスクリプトームアプローチを用いて,亜鉛毒性を克服するためにS.mutansにより利用されるいくつかの潜在的戦略を明らかにした。それらの中で,著者らは以前に特性化されていないP型ATPアーゼ輸送体と同族転写因子を同定し,それぞれZccEとZccRと命名し,S.mutansの著しい高い亜鉛耐性の原因であった。亜鉛に加えて,S.mutans株に特有なZccEは少なくとも3つの付加的金属イオン,すなわちカドミウム,コバルト及び銅に対する耐性を仲介することを見出した。高亜鉛ストレスに曝露したとき,亜鉛ホメオスタシスを維持する能力の消失は,Zn:Mn比を激しく妨害し,過剰なマンガン補給によって軽減された,高い過酸化物感受性をもたらした。最後に,局所亜鉛処理後のラット歯表面を安定にコロニー化する{Delta}zccE株の能力は,ZccEとZccRがS.mutansを殺すために特別に調整した抗菌療法の開発に適した標的であるという概念の証明を提供することを示した。【JST・京大機械翻訳】