抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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宇宙論的密度パラメータ(Ω_0mh_0 ̄2,Ω_0kh_0 ̄2,Ω_0Λh_0 ̄2)およびHubble定数(h_0)のセットは,多くの展望から宇宙の基本的理解に有用である。本論文では,Friedmann-Robertson-Walker(FRW)バックグラウンドにおけるΛ冷暗黒物質(ΛCDM)宇宙に対するこれらのパラメータを推定する新しい手法を提案した。Sahniら(2008)によって最初に提案された2点統計を3点事例に一般化し,微分年齢(DA)とバリオン音響振動(BAO)法で測定した赤方偏移範囲0.07≦z≦2.36で現在利用可能なHubbleパラメータ(H(z))値を用いてパラメータを推定した。すべてのパラメータを,非平坦宇宙の一般的なケースを仮定して推定した。DAおよびBAOデータの両方を用いて,Ω_0mh_0 ̄2=0.1485±0.0065,Ω_0kh_0 ̄2=-0.0137±0.017,Ω_0Λh_0 ̄2=0.3126±0.0145およびh_0=0.6689±0.0021を得た。これらの結果は,Planckの結果と良く一致した。著者らの方法の重要な利点は,独立した宇宙論的パラメータのひとつの値を推定することは,それらの残りの値を使用する必要がないことである。各パラメータは,他のパラメータ値を用いる必要がなく,異なる赤方偏移でのHubbleパラメータの測定値のみから得られた。そのような方法は,それらの推定の間の宇宙論的パラメータ間の縮退問題の望ましくない影響に対して,より感受性が低いことが期待される。さらに,この方法では空間平坦性を仮定する必要はない。【JST・京大機械翻訳】