抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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進化アルゴリズム(EA)は多目的最適化問題を解くために広く使われており,最も一般的なツールとなっている。しかし,多目的EA(MOEA)の理論的基礎,特に重要な理論的側面,すなわち,実行時間分析が,まだほとんど開発されていない。少数の既存の理論的研究は,主に単純なMOEAsを考慮し,一方,非支配ソーティング遺伝的アルゴリズムII(NSGA-II)は,おそらく最も影響力のあるMOEAは,交差のない単純化変異体を考慮した非常に最近の研究を除いて,分析されていない。本論文では,LOTZ,1MinMaxおよびCOCZを解くための標準NSGA-IIの実行時間解析を示し,3つの通常用いられる2目的最適化問題である。特に,期待した実行時間(すなわち,適応度評価の数)はLOTZに対してO(n ̄3)であり,1MinMaxおよびCOCZに対してはO(n ̄2logn)であり,これは以前に分析した単純なMOEA,GSEMOおよびSEMOのそれと同じである。次に,著者らは,新しい親選択戦略,確率的トーナメント選択(すなわち,kがランダムで一様にサンプリングされるkトーナメント選択)を導入し,NSGA-IIのバイナリトーナメント選択戦略に置換し,すべての3つの問題に対するO(n ̄2)に対する必要な期待実行時間を減少させた。また,実験も行い,得られた実行時間上限がLOTZに対して緊密であり,1MinMaxとCOCZに対してほとんどタイトであることを示唆した。【JST・京大機械翻訳】