抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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電荷移動は30nmほど長い距離で二重螺旋DNAに沿って起こる。しかし,DNA中の電荷キャリアを取り囲む熱環境の活発な役割を考えると,移動過程を駆動する物理的メカニズムは非常に議論されている。さらに,ナノエレクトロニクス回路における導電性材料として作用するDNAの全体的可能性は疑問である。ここでは,網羅的計算研究を行うことにより,DNAナノエレクトロニクスにおける重要な原理を同定した。二本鎖DNAの電子構造を粗粒モデルで記述した。分子系の動力学とその環境を量子散乱法を用いて考慮し,インコヒーレント,弾性および非弾性効果を模倣した。3から7塩基対の全ての可能な配列を解析することにより,DNAナノエレクトロニクスにおける基本的原理を同定した:環境はDNAの電気伝導率に決定的に影響し,配列の大部分は混合,コヒーレントインコヒーレント機構を介して行われる。同様に,金属-分子カップリングとゲートウェイ状態は輸送挙動において顕著な役割を果たす。ここで解析したほとんどの配列は,むしろ貧しい電気伝導体に曝露されるが,例外的なDNA分子を同定し,広範囲の物理的条件にわたって,電流の優秀で堅牢な導体であると予測した。【JST・京大機械翻訳】