抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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現在まで,鼻咽頭癌(NPC)組織における潜在的膜蛋白質1(LMP1)の予後的意義は依然として議論の余地がある。本研究は,免疫組織化学と免疫蛍光によるNPC試料におけるLMP1の異常な局在とその上皮間葉移行(EMT)との関係を調べることを目的とした。細胞質および核LMP1発現はNPC組織で観察された。一部の組織において,核LMP1は腫瘍浸潤前面と腫瘍出芽で頻繁に観察された。核LMP1発現は,リンパ節転移(P=0.031),局所再発(P=0.002),リンパ浸潤(P=0.004)および腫瘍出芽(P=0.001)と有意に関連していた。さらに,核LMP1は,E-カドヘリン(P=0.037),ビメンチン(P<0.001),N-カドヘリン(P=0.003),Snail(P=0.003)およびTwist(P=0.002)を含むEMTマーカーと有意な相関を示したが,フィブロネクチン(P=0.103)およびSlug(P=0.503)とは有意に関連しなかった。細胞質LMP1に従って,それは,リンパ管浸潤(P=0.044),血管浸潤(P=0.003)およびEカドヘリン(P=0.014),ビメンチン(P=0.006),N-カドヘリン(P=0.003),Snail(P=0.008)およびSlug(P=0.007)を含むEMT蛋白質に強く相関したが,一方,フィブロネクチン(P=0.221)およびTwist(P=0.106)とは有意な関連はなかった。しかし,多変量解析は,核LMP1(P=0.844)と細胞質LMP1(P=0.291)がNPCの独立予測因子ではないことを示した。結論として,著者らは,LMP1の異常な局在がNPCにおけるEMT特性と攻撃性とそれぞれ相関することを示した。【JST・京大機械翻訳】