抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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フレアプラズマ中のカルシウム存在量は,1980年から1989年の間に起こる194フレア(B6.4からX13へのGOES分類)の減衰中の太陽最大移動Bent結晶分光計(BCS)からのX線スペクトルを用いて推定した。Sylwsterらによる以前の研究は,豊度がフレアからフレアまで変化することを見出した。この解析は,最新の機器パラメータを用いて,また共鳴線のみの代わりにBCSで見た全てのカルシウム線を含むことにより改善され,光子計数統計を大きく増強する。豊度変動を平均存在度,A(Ca)(A(H)=12で対数的に表現)で確認し,194フレアで6.77±0.20(本研究で新しい141)に等しかった。この範囲は,光圏の豊度より1.7~7.2大きい因子に対応しており,その結果,Ca(FIP=6.11eV)のような低FIP元素がコロナの豊度を増強させる,ΔΨFIP(第一イオン化ポテンシャル)効果と一致した。Caフレア豊度は太陽活動指数とは相関しないが,GOESフレアクラスと継続時間(より小さいフレアとより短いフレアに対する大きいA(Ca))で弱い相関を示唆した。FIP効果を説明するLaminationのポンデロモティブ力理論は,A(Ca)の推定が理論と一致するパラメータの範囲を与えるが,これは,アルゴンと鉄のそれらが良く一致しているけれども,フレアシリコンと硫黄存在量の以前の推定値との不一致をもたらす。したがって,理論の小さい調整が必要である。【JST・京大機械翻訳】