抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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動物と植物の両方におけるマイクロRNA(miRNAs)の生合成はRNアーゼIII Dicerに依存するが,そのパートナー蛋白質は各ホルスコリンに対して異なると考えられている。にもかかわらず,後生動物門Cnidariaにおける「植物特異的」DicerパートナーであるHyposticle Leaves1(HYL1)の相同体の最近の発見は,miRNAが動物と植物において収束的に進化するという見解に挑戦する。ここでは,HYL1相同体Hyl1様a(Hyl1La)が,cnidarianモデルNematostella vectensisにおける発生とmiRNA生合成に重要であることを示す。モルホリノによるHyl1Laの阻害は,Nematostella胚における変態停止と大部分のmiRNAレベルの有意な減少をもたらした。さらに,Dicer1のようなmiRNA生合成成分のモルファントのメタ分析は,Hyl1LaモルファントによるmiRNAプロファイルのクラスタ化を示す。驚くべきことに,Hyl1Laの免疫沈降とそれに続く定量的PCRは,植物HYL1とは対照的に,Hyl1Laが前駆体miRNAとのみ相互作用し,一次miRNAとは相互作用しないことを明らかにした。これは合成前駆体miRNAに対するHyl1Laのin vitro結合アッセイによって補完された。まとめると,これらの結果は,動物と植物の最後の共通祖先が,miRNA生合成に必須な部分を取入れたHYL1相同体を持ち,植物と動物が分離する前のmiRNA系の早期出現を示すことを示唆する。基底動物モデルであるNematostella vectensisにおけるHYL1の機能的相同体の衝撃状態は,祖先miRNA系からの植物および動物におけるmiRNA生合成経路の分岐進化を示す。【JST・京大機械翻訳】