抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ニューロン特異的調節ネットワークの複雑性を系統的に調べるため,Caenorhabditis elegansゲノムにコードされた全875転写因子(TF)に対するRNA干渉(RNAi)スクリーニングを行い,モノアミン作動性(MA)超クラスと2つのコリン作動性運動ニューロンの9つの異なるニューロン型における欠損を検索した。これらのニューロン型の正しい発生に必要な91のTF候補を同定し,その28を変異体分析により確認した。各個々のニューロン型における正しいレポーター発現は少なくとも9つの異なるTFを必要とすることを見出した。個々のニューロンタイプは,通常,それらの仕様に関与するTFを共有しないが,5つの最も一般的なTFファミリーに属するTFの共通パターンを共有する:Homeoドメイン(HD),基本的HelixループHelix(bHLH),亜鉛Finger(ZF),塩基性ロイシンZipperドメイン(bZIP)および核ホルモン受容体(NHR)。HD TFメンバーは過剰発現しており,神経同一性の確立におけるこのファミリーの重要な役割を支持する。これら5つのTFファミリー領域は,C.elegans,ショウジョウバエまたはマウスで以前に報告されているニューロン表現型を有する変異体対立遺伝子を考える場合も優勢であった。さらに,ドーパミン作動性末端調節プログラムに焦点を当てた終末分化複雑性を研究した。既知のドーパミン作動性末端セレクタ(AST-1,CEH-43,CEH-20)と共に働く2つのHD TF(UNC-62とVAB-3)を見出した。これら5つのTFsに対するTF結合部位の組み合わせは,ドーパミン作動性エフェクター遺伝子の調節領域に富むシス調節シグネチャを構成する。本結果は,ニューロンタイプの進化とニューロン特異化の理解を助けることができるC.elegansにおけるニューロン型調節プログラムに関する新しい洞察を提供する。【JST・京大機械翻訳】