抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ネコはNepeta cataria(catnip)に対して正に応答することが知られている。最近,著者らは,Loniceraタタカ(Tatarian nessuckle),Actinidiaポリガマ(銀ブドウ)およびValeriana officinalis(バレリア)もこの「カタニップ応答」を誘発することを示した。本研究の目的は,これらの植物に対する応答で見られる行動がネコブに対する応答と類似しているかどうかを学ぶことであった。さらに,著者らは,これらの応答が固定されるか,またはネコの間に差異があるかどうかを研究した。ネペタラクトンは「キャニップ応答」に関与する分子として数十年前に同定されたが,この揮発性がネコブでほとんど独占的に見出されることを知っている。したがって,ネコにおいて bしい行動を誘発することができるこれらの代替植物における他の化合物を同定することを目的とした。6匹のネコによるバイオアッセイを無ストレス環境で実施し,6つの植物と13の単一化合物をそれぞれ少なくとも100と17時間試験した。すべての応答をビデオ記録し,BORISソフトウェアを用いてネコ行動を分析した。応答期間と行動はネコ間で有意に異なった。個々のネコは特定の植物に選好があったが,個々のネコの行動はすべての植物間で一致した。構造的により明確な分子アクチニジンとジヒドロアクチノリドであるように,ネペタラクトンに対する構造に類似した約半分のラクトンは「カニップ応答」を誘発できた。大部分のネコはアクチニジンに応答しなかったが,他の二次植物代謝産物よりもこの揮発性に長く応答し,異なる挙動が観察された。興味深いことに,ジヒドロアクチノリドは,赤キツネの排泄および分泌にも見出され,これは,哺乳類により産生される化合物の最初の報告をし,これは「キャニップ応答」を誘発できる。植物材料の化学分析により異なるネコ誘引化合物を検出したが,ネコ挙動の違いは植物の化学組成の違いに直接関連できなかった。習性/居住実験の他の結果と共に,これは,追加のネコ誘引化合物が,発見されない植物材料に存在するかもしれないことを示す。まとめると,これらの知見は,ネコの人格と嗅覚受容体をコードする遺伝子の遺伝的変異の両方がネコの誘引植物に応答するネコの役割を果たす可能性があることを示唆する。さらに,データはアクチニジンに対する作用の異なる機構を示唆する。【JST・京大機械翻訳】