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J-GLOBAL ID：202202215302176937   整理番号：22A1709157

動作再現支援システムを用いた他者感性・感覚の伝達

著者 (4件)： 山上潤 (名古屋大) ,  榎堀優 (名古屋大) ,  吉田直人 (名古屋大 未来社会創造機構) ,  間瀬健二 (名古屋大)
資料名： 情報処理学会研究報告(Web)  (IPSJ Technical Report (Web))
巻： 2022  号： UBI-74  ページ： Vol.2022-UBI-74,No.8,1-8 (WEB ONLY)  発行年： 2022年05月30日 
JST資料番号： U0451A  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 伝統工芸品の新たな価値基準として「感性価値」が注目されている.一方で,感性価値の伝達は困難であることも知られている.そこで我々は伝統工芸品の「感性価値」を効果的に伝えることを目的として動作模倣による感性伝達を検討してきた.本研究では,動作模倣を発展させ,比例ソレノイドバルブによる空気圧の動的制御により他者の開缶時の感触を再現する動作再現支援システムを構築し,その効果について調査した.先行研究と同様に,他者の動作を再現した時の印象値が,各位の自由な開け方の時の印象値から,再現対象者の印象値に接近した場合に感性伝達がなされたものとした.印象値は,開缶動作時に受けた印象を76対の形容詞対を用いたSemantic Differential法で評価した数値を用いた.k-meansとシルエット係数でクラスタリングし,分析を加えた結果,乖離優位のクラスタが存在しないことを確認し,動作再現支援システムにおける感性伝達効果を確認した.さらに先行研究手法と比較して,感性伝達効果が高まることを確認した.以上より,感性伝達効果における動作再現支援の優位性を示す結果となった.(著者抄録)

シソーラス用語： *工芸品 ,  *感性 ,  価値 ,  再生 ,  動作 ,  *支援プログラム ,  *模倣 ,  再現性 ,  心理測定 ,  クラスタ分析 ,  *コミュニケーション ,  画像処理システム ,  *感性価値 ,  被験者実験
準シソーラス用語： k-means法 ,  *SD法 ,  *印象評価 ,  *可視化システム ,  感性情報 ,  感性伝達 ,  感性評価 ,  再現精度 ,  伝統工芸 ,  *動作再現

分類 (2件)： 人間機械系  (IB03000G) ,  図形・画像処理一般  (JE04010I)

引用文献 (22件)：

• 経済産業調査会: 感性価値創造イニシアティブ -第4の価値軸の提案- (2007).
• 桐本泰一: 本物の漆器の 「気持ち良さ」可視化に向けた連携研究,金沢大学文化資源学研究= Kanazawa cultural resource studies, No. 18, pp. 12-13 (2018).
• 山上 潤,榎堀 優,吉田直人,間瀬健二ほか: 動作模倣システムを用いた開缶動作再現による他者感性・感覚の伝達効果の検討,研究報告ユビキタスコンピューティングシステム (UBI), Vol. 2021, No. 21, pp. 1-8 (2021).
• Osgood, C. E., Suci, G. J. and Tannenbaum, P. H.: The measurement of meaning, No. 47, University of Illinois press (1957).
• 山下幸裕,領家美奈,中森義輝: 九谷焼図柄と九谷焼洗面ボールの感性評価データの比較分析,日本感性工学会論文誌,Vol. 12, No. 1, pp. 145-155 (2013).

タイトルに関連する用語 (4件)： 支援システム ,  他者 ,  感性 ,  感覚