抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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背景:心筋梗塞(MI)後の心臓の交感神経除神経は心臓瘢痕におけるコンドロイチン硫酸プロテオグリカン(CSPG)により持続され,除神経は突然心臓死のリスクを予測する。CSPGシグナル伝達の遮断は交感神経軸索を心臓瘢痕に回復させ,不整脈感受性を低下させる。CSPGによる軸索成長阻害はコア蛋白質に付着したグリコサミノグリカン(CS-GAG)の硫酸化状態に依存すると考えられる。n-アセチル-ガラクトサミンの4番目の(4S)および6番目の(6S)位置におけるCS-GAGのタンデム硫酸化は,中枢神経系内のいくつかの型のニューロンにおける成長を阻害するが,硫酸化が末梢神経再生の間に同様に重要であるかどうかは知られていない。CSPG硫酸化が交感神経軸索伸長を防ぐかどうかを尋ねた。精製したCSPGを横断する交感神経突起伸長は,4Sを4-スルファターゼ酵素アリールスルファターゼ-B(ARSB)で還元することによりin vitroで回復する。さらに,心臓瘢痕組織と交感神経節をex vivoで共培養し,ARSBによる4Sの減少は軸索伸長を対照レベルに回復させることを見出した。ウェスタンブロットによりCS-GAGへの硫酸化の添加と除去に関与する酵素のレベルを調べ,それらがMI後に左心室で変化するかどうかを決定した。CHST15(4S依存性6-スルホトランスフェラーゼ)はアップレギュレートされ,ARSBはMI後にダウンレギュレートされた。減少したARSBと組み合わせたCHST15の増加は,心臓瘢痕における硫酸化CSPGの産生と維持のメカニズムを示唆する。Chst15の一過性siRNAノックダウンによりin vivoでタンデム硫酸化4S,6S CS-GAGを改変し,4S,6S還元がMI後の心臓瘢痕でチロシンヒドロキシラーゼ(TH)陽性交感神経線維を回復させ,不整脈を減じることを見出した。全体として,著者らの結果は,MI後のCSPG-硫酸化の調節が,心臓瘢痕における交感神経再生を促進し,MI後の心臓不整脈を減少させるための治療標的であることを示唆する。【JST・京大機械翻訳】