抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Legionella pneumophilaは,ヒト疾患中の肺胞マクロファージの膜結合液胞内で増殖する。宿主細胞の病原体操作は,IV型分泌系(T4SS)を介して移動する細菌蛋白質によって駆動される。感染中の宿主蛋白質合成は,これら転移エフェクターのいくつかの作用により抑制されるが,病原体を制限すると予測される宿主蛋白質のサブセットの翻訳は維持される。L.pneumophilaのチャレンジ後に選択的に合成した宿主蛋白質のスペクトルを同定するために,病原体に感染したマクロファージを2時間ウインドウの間にアミノ酸アナログアジドホモアラニン(AHA)を取り込むことを可能にし,新たに合成したマクロファージ蛋白質を直交化学により分離し,質量分析を行った。単離した蛋白質の中で,インターフェロン刺激遺伝子(ISG)および高度に豊富な転写産物から翻訳された蛋白質であった。驚くべきことに,多数の同定された蛋白質は低豊度転写物からであった。これらの蛋白質はリボソームプロファイリングデータセットに基づく細胞中の単位転写物当たり最も効率的に翻訳されると予測された。高リボソーム負荷が効率的な翻訳開始の結果であるかどうかを決定するために,最高及び最低予測負荷レベルを持つ転写物の5非翻訳領域(5UTR)をレポーターの上流に挿入し,翻訳効率をL.pneumophilaチャレンジに応答して測定した。レポーター発現の効率は,予測されたリボソーム負荷および二次構造の欠如と大きく相関した。したがって,5UTRの決定因子は,病原体駆動翻訳遮断を克服するため,選択された宿主細胞転写物を許す。【JST・京大機械翻訳】