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J-GLOBAL ID：202202216118630070   整理番号：22A0613847

後期遷移金属からのFeを含む単一hcp構造を有するOsフリーFe₁₂Ir₂₀Re₂₀Rh₂₀Ru₂₈高エントロピー合金

Os-Free Fe₁₂Ir₂₀Re₂₀Rh₂₀Ru₂₈ High-Entropy Alloy with Single hcp Structure Including Fe from Late Transition Metals

著者 (2件)： Takeuchi Akira (Institute for Research Promotion and Collaboration, University of Hyogo) ,  Wada Takeshi (Institute for Materials Research, Tohoku University)
資料名： Materials Transactions  (Materials Transactions)
巻： 63  号： 1  ページ： 7-15(J-STAGE)  発行年： 2022年 
JST資料番号： G0668A  ISSN： 1345-9678  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： Fe有りおよび無しのIr-Re-Rh-Ru系からのFe₁₂Ir₂₀Re₂₀Rh₂₀Ru₂₈およびIr₂₅Re₂₅Rh₂₅Ru₂₅(at%)の組成を有するOsフリーの合金を,従来のアーク融解および続くアニーリングによって調製し,高エントロピー合金(HEA)として単一六方最密充填(hcp)構造へのそれらの形成を調べた。これらの合金は,化学反応によって達成されたほぼ等原子組成(~Ir₂₀Os₂₀Re₂₀Rh₂₀Ru₂₀)の単一hcp構造を有するHEAの形成を報告したYunsekoらを参照して誘導された。本研究の目的は,プロトタイプHEA(5個の正確な等原子Ir₂₀Os₂₀Re₂₀Rh₂₀Ru₂₀合金)からOsを排除して,有害な四酸化オスミウム(OsO₄)がバルクサンプルで揮発するのを防ぐことである。プロトタイプHEAでOsをFe_0.6Ru_0.4で置き換えることにより,ターゲット合金としてFe₁₂Ir₂₀Re₂₀Rh₂₀Ru₂₈合金を設定した。2273Kで1時間アニールしたFe₁₂Ir₂₀Re₂₀Rh₂₀Ru₂₈合金のX線回折(XRD)プロファイルは,hcp構造を示し,さらに,エネルギー分散X線分光法(EDX)による元素マッピングと組み合わせた走査電子顕微鏡(SEM)観察は,単一hcp構造を確認した。他のサンプル(調製したままおよび2000Kで1時間アニールした両方の状態のFe₁₂Ir₂₀Re₂₀Rh₂₀Ru₂₈合金および調製したままおよび2273Kで1時間アニールした両方の状態のIr₂₅Re₂₅Rh₂₅Ru₂₅合金)のXRDプロファイルは,XRD,SEMおよびEDX観察に基づき,hcp構造の組合せを示した。従来の凝固法により得られたFe₁₂Ir₂₀Re₂₀Rh₂₀Ru₂₈HEAは,Osフリーの合金で3d後期遷移金属からの元素を含む最初の単一相hcp-HEAであるため,大きな発展を反映している。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *合金 ,  エントロピー ,  *HCP金属 ,  結晶構造 ,  *アーク融解 ,  *焼なまし ,  酸化オスミウム ,  蒸発 ,  防止 ,  *オスミウム ,  六方晶系 ,  充填 ,  *鉄 ,  X線回折 ,  エネルギー分散X線分光分析 ,  濃度分布 ,  元素 ,  電子顕微鏡観察 ,  走査電子顕微鏡 ,  遷移金属
準シソーラス用語： EDX分析 ,  hcp構造 ,  XRD ,  アニーリング ,  揮発 ,  元素マッピング ,  *高エントロピー合金 ,  四酸化オスミウム ,  走査電子顕微鏡観察 ,  六方最密充填構造

著者キーワード (5件)： 高エントロピー合金 ,  六方最密充填構造 ,  オスミウムフリー ,  凝固 ,  後期遷移金属

分類 (3件)： 鋳造に関する各種技術  (WC01040B) ,  熱処理技術  (WC03020T) ,  金属の結晶構造  (BK06000V)

引用文献 (38件)：

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• 2) B. Cantor, I.T.H. Chang, P. Knight and A.J.B. Vincent: Mater. Sci. Eng. A 375-377 (2004) 213-218. doi:10.1016/j.msea.2003.10.257
• 3) O.N. Senkov, G.B. Wilks, D.B. Miracle, C.P. Chuang and P.K. Liaw: Intermetallics 18 (2010) 1758-1765. doi:10.1016/j.intermet.2010.05.014
• 4) F. Otto, Y. Yang, H. Bei and E.P. George: Acta Mater. 61 (2013) 2628-2638. doi:10.1016/j.actamat.2013.01.042
• 5) A. Takeuchi, K. Amiya, T. Wada, K. Yubuta and W. Zhang: JOM 66 (2014) 1984-1992. doi:10.1007/s11837-014-1085-x

タイトルに関連する用語 (5件)： 遷移金属 ,  Fe ,  hcp構造 ,  Os ,  高エントロピー合金