抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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背景と目的:食事は,主要な抑鬱障害(MDD)のリスクを潜在的に増加または減少させる可能性があることを示唆する。しかし,食習慣とMDDの間の関連は議論の余地がある。本研究の目的は,食事およびゲノムワイド要約データを用いてメンデルランダム化(MR)によるMDDのリスクに対する食事習慣の因果関係を系統的に調べることである。【方法】2サンプルMRを施行するために,著者らは,Benjamin Neales研究室(n=361,194)とMDDからの食事習慣のための一般利用可能なゲノムワイド関連研究を,Psychiatric Genomes Consortium(n=142,646)から採取した。遺伝子機器のMR推定を合成するために,加重中央値アプローチを用いた。著者らの結果のロバスト性のために,加重中央値結果を,逆分散加重法,加重モード法,およびMR-PRESSOからの結果と比較した。結果:Beef摂取はMDDに対して有意な保護作用を示した({β}=-1.25;p値=0.002;Bonferroni補正p値=0.034,9単一ヌクレオチド多型[SNP]),そして穀類摂取は名目上有意に保護的であった({β}=-0.52;p値=0.011;21SNP)。対照的に,非油魚摂取はMDDのリスクに名目上有意な効果を示した({ベータ}=0.84;p値=0.030;6SNPs)。逆分散加重法と加重モードアプローチを用いて同様の結果を得たが,いくつかの結果は有意ではなかった。一方,食事習慣に対するMDDの有意な因果関係は観察されなかった。【結論】この2サンプルMR分析において,著者らは,より高い牛肉と穀類摂取量がMDDのための保護因子であり,より高い非油魚摂取がMDDのリスクを増加させる可能性があることを観察した。しかし,MDDは食習慣に影響しないようであった。可能性のある機構は,著者らの新しい知見を支持するためにさらに調査する必要がある。【JST・京大機械翻訳】