抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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Mn_4CaO_5(PSII/Ca)またはMn_4SrO_5(PSII/Sr)クラスタのいずれかを含むThermosynechococcusエロンガからの光化学系II(PSII)におけるS状態サイクルの各遷移において,プロトン放出の化学量論および速度論を調べた。pH6.0,pH7.0,pH6.0のPSII/Ca,pH7.0のPSII/Srにおいて,pH6.0,pH7.0で,フラッシュ誘起S2状態は,低スピン配置(S2LS)であり,一方,pH7.0のPSII/Srでは,S2状態は,中心の半分で高スピン配置(S2HS)であった。2つの測定を行った;pH6.0でのブロモクレゾール紫の時間分解フラッシュ依存i)吸収,又はpH7.0での中性レッド,及びii)440nmのPD1のSoretバンドにおけるエレクトロクロミズム。4の周期による振動のフィッティングは,1つのプロトンがpH7.0でPSII/SrのS1からS2HSへの遷移に放出されることを示した。S2LSからS3への転移に放出されたプロトンは,クラスタからTyrZ[bullet]への電子移動の前にS2LSTyrZ[bullet][->]S2HSTyrZ[bullet]遷移で放出されることが以前に示唆された。S1TyrZ[bullet][->]S2HSTyrZ遷移におけるプロトンの放出は,このプロトン放出がS2HSTyrZ[bullet]においてS3TyrZ遷移に欠けていることを論理的に暗示する。代わりに,pH7.0でのPSII/SrのS1からS2HSへの転移へのプロトン放出は,S3からS0へのプロトン放出とS0からS1への遷移を犠牲にして主に行われた。しかし,pH7.0では,PD1のエレクトロクロミズムはS3状態のPSII/Caに比べてPSII/Srで大きいようである。これは,Mn_4クラスターの周りと直後にプロトン運動の間の複雑なリンクと,バルクへのプロトンの放出に導く機構である。【JST・京大機械翻訳】
