抄録/ポイント:
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内部受精種における性間の交尾後相互作用は性的対立と性的選択の両方を誘発する。マクロ進化および比較研究は,これらのプロセスを性特異的組織での急速トランスクリプトーム進化と,生殖隔離種間の交尾時に変化する,雌における実質的なトランスクリプトーム後応答に結びつけた。ここでは,性特異的および組織特異的遺伝子発現の進化に関する性選択および対立理論から生じる複数の予測と,微小進化レベルでの交尾後応答を試験した。Drosophila pseudoobscuraにおける減少(強制モノガミ)または高(多毛)性選択のいずれかにおける実験進化の150世代以降,著者らは,バージン雄および雌生殖組織(試験,雄副腺,雌生殖管および卵巣)におけるトランスクリプトミクス発散に及ぼす性選択処理の実質的な影響を見出した。性的選択処理は,特に雌生殖路において,卵巣と比較して性的対立に対する主要なアレナである,交尾後応答に及ぼす優性効果も有した。この影響は,典型的には,処理を通して変化する豊富な遺伝子機能で,多毛雌より後発性応答を示すモナンドリ雌と非対称であった。雄パートナーの進化史は,モナンドリメスの交尾後応答に大きい影響を及ぼしたが,両方の性選択処理からのメスは,代替処理からオスとの交尾時に遺伝子発現と遺伝子機能のユニークなパターンを示した。著者らの微小進化の結果は,性選択処理間の分岐共進化軌跡から生じるトランスクリプトミクス発散と遺伝子調節の変化に対する性選択の役割に関する比較マクロ進化予測を大部分確認する。【JST・京大機械翻訳】