抄録/ポイント:
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第四アンモニウム化合物(塩化ベンザルコニウム[BC])により効果的に不活性化されるListeria spp.およびListeria monocytogenesに対する存在および選択は,生鮮製品環境を含む食品安全懸念である。67種の産生関連Listeria株に対する初期MICアッセイは,BC耐性遺伝子bcrABC(n=10)とqacH(n=1)を持つ株が,これらの遺伝子を欠く株(MIC1~2mg/L BC)と比較して,より高いMIC(4~6mg/L BC)を示した。BC濃度増加に67株を曝露する連続継代実験は,62/67株がそれらの親MIC(4~20mg/Lの範囲)以上のBC濃度の成長を示した。2つの連続継代分離株を,各親株に対して得て,7ラウンドのBC不在下でBHI寒天にサブストリーした。105/134のサブストリーク単離菌は,親のMICと比較して,より高いサブストレクテッドMIC(4-6mg/Lの範囲)を示した。これらの結果は,分離株がBC耐性を付与する遺伝的適応を獲得したことを示唆した。MATEファミリー排出ポンプFepAの局所レプレッサーであるフェップRの全ゲノム配列決定とサンガー配列決定の組み合わせによって,サブストレクテッド分離株を特性化した。これらのデータは,24のミスセンス,16のナンセンス,および8つのフレームシフト突然変異を含む48/67分離株における非同義フェップR突然変異を同定した。BC(300mg/L)の使用レベル濃度への曝露後のサブストリーク分離株の平均不活性化は4.48logであり,これは親株で観察された不活性化とは有意差がなかった。bcrABCまたはqacHを含むListeria株の共培養で行った連続継代実験は,単一培養実験よりも高いBC濃度で増殖しなかった。第四アンモニウム化合物に対するIMPORTANCEListia耐性は食品環境におけるListeria持続性に関する懸念として上昇し,製品汚染,食品思い出し及び食品媒介疾患発生のリスクを増加できる。著者らの研究からの知見は,個々のListeria株が低濃度のベンザルコニウムクロリドに耐性を与える遺伝的適応を獲得することができるが,これらの遺伝的適応は,食品接触表面衛生(300mg/L)に使用される塩化ベンザルコニウム濃度に曝露したとき,Listeria生存を増加させることを示した。本研究はまた,塩化ベンザルコニウム耐性遺伝子bcrABCとqacHが水平遺伝子移動を通して広がり,塩化ベンザルコニウムに対するL.monocytogenesの耐性増強を付与していることを示唆する。全体として,著者らの研究は,食品加工環境における塩化ベンザルコニウム耐性Listeria株の出現が,in vitroでより高いMICを得るために適応した菌株が,塩化ベンザルコニウムの使用レベル濃度に完全感受性を維持するので,限られた懸念であると示唆する。【JST・京大機械翻訳】