抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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インターフェロンラムダ(IFN-{ラムダ},III型IFN)は,培養においてヒト胎盤細胞から構成的に分泌され,マウスにおけるZikaウイルス(ZIKV)経胎盤伝達を減少させる。しかし,健康な妊娠中のIFN-{ラムダ}の役割および先天性感染の制限は,不明のままである。ここでは,IFN-{lambda}受容体(Ifnlr1-/-)を欠くマウスを用い,母体または胎児IFN-{lambda}反応性を欠く妊娠を生じ,IFN-{lambda}の抗ウイルス効果が母体組織でのみシグナリングから生じることを見出した。この保護作用は,妊娠初期の感染(E9よりむしろE7)が,ZIKVの経胎盤伝達の増強をもたらしたので,妊娠段階に依存した。頑強なZIKV感染を維持するIfnar1-/-damsにおいて,母性IFN-{lambda}シグナル伝達は,胎児再吸収および子宮内成長制限を引き起こした。ポリ(I:C)治療により誘導された妊娠病理も,母性IFN-{ラムダ}シグナル伝達により媒介され,特に母性白血球において,また妊娠期依存的に起こった。これらの所見は,妊娠中のIFN-{β}(I型IFN)の病原性効果とは異なる,母体(胎盤または胎児)組織で特異的にIFN-{ラムダ}シグナル伝達の予想外の効果を同定する。これらの結果は,母体胎児界面での免疫シグナル伝達の複雑性を明らかにし,異なる妊娠段階でのシグナル伝達から異なる結果が得られる。IMPORTANCEPは免疫学的に複雑な状況であり,非自己胎児および胎盤組織の母体の免疫拒絶を防ぐことで母体病原体から胎児を保護するバランスをとる必要がある。インターフェロンラムダ(IFN-{lambda})のようなサイトカインは母体胎児界面での抗ウイルス免疫に寄与する。IFN-{lambda}は,IFN-{lambda}シグナル伝達が起こるとき,妊娠の段階に依存して,防御抗ウイルス効果または免疫媒介病理を引き起こすことができる先天性Zikaウイルス感染のマウスモデルにおいて見い出された。注目すべきことに,IFN-{lambda}の防御的および病理学的効果は,胎児または胎盤組織または他の母細胞タイプよりも母性免疫細胞においてのみシグナル伝達を介して生じ,母体-胎児界面でのIFN-{lambda}の新しい役割を同定した。【JST・京大機械翻訳】