抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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呼吸器ウイルス感染は世界における死因の1つである。肺上皮細胞におけるインターフェロン-α/β(IFN-/{ベータ})によるJak-Stat経路の活性化は,呼吸器ウイルスに対する先天性免疫に重要である。遺伝的および生化学的研究は,IFN-/{β}による転写調節がStat1,Stat2およびIrf9転写因子から成るインターフェロン刺激遺伝子因子-3(ISGF-3)複合体の形成を必要とすることを示した。さらに,IFN/{β}受容体は,Jak-Stat経路と平行して複数のシグナル伝達経路を活性化し,mRNAレベルでいくつかの転写因子を誘導し,転写の二次および三次ラウンドをもたらす。トランスクリプトームおよびRNA解析における転写因子プロファイリングは,初期増殖応答-1(Egr-1)が複数の細胞型においてIFN-/{β}およびToll様受容体(TLR)リガンドにより急速に誘導されることを明らかにした。ISGF-3複合体の成分を欠く変異細胞株における研究は,Egr-1のIFN-{β}誘導がStat1,Stat2,またはIrf9に依存しないことを明らかにした。Mek/Erk-1/2経路の活性化は,血清飢餓マウス肺上皮細胞におけるIFN-{β}によるEgr-1の急速な誘導に関与した。多重マイクロアレイデータセットの調査は,コロナウイルスを含む呼吸器ウイルスがヒト肺細胞株においてEgr-1発現を調節することを明らかにした。さらに,転写因子,細胞増殖のメディエーター,およびケモカインを含むEgr-1誘導性遺伝子は,コロナウイルス感染後のヒト肺細胞株において,およびCOVID-19患者の肺生検において異なって制御された。インターフェロン,TLRリガンドおよび呼吸器ウイルスによる迅速な誘導は,ヒト健康および疾患に対する潜在的意味合いを有する抗ウイルス応答および炎症におけるEgr-1の重要な役割を示唆する。【JST・京大機械翻訳】