抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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コルチコトロピン放出ホルモン(PmCRH)とCRH結合蛋白質(PmCRHBP)mRNAの発現を,幼生の脳,幼生と成虫の脳におけるin situハイブリダイゼーションによって研究した。また,PmCRH成熟ペプチドに対する抗体を作成し,PmCRH免疫反応性細胞と線維の分布を調べた。PmCRH免疫組織化学を抗チロシンヒドロキシラーゼ免疫組織化学,PmCRHBP in situハイブリダイゼーションまたは脊髄からの神経ビオチン輸送と組み合わせた。最も多数のPmCRH発現細胞は,巨細胞前視核-傍心室核および上および内側の菱脳網状形成において観察された。PmCRH発現は,幼虫より成虫においてより延長し,いくつかの細胞集団は主に(嗅覚球)または成体で観察された(線条体,腹側視床下部,前葉)であった。前房室線維は神経下垂体に向う顕著な管を形成するが,多くの免疫反応性線維は,多くの他の脳領域でも観察された。脊髄の脳下行線維は,峡部と内側菱脳網状核に位置する細胞に由来する。PmCRHBP発現ニューロンの分布は,PmCRH細胞のそれとは異なっており,細胞は,主に中隔,線条体,前眼領域,結節性視床下部,前蓋,松果体複合体,峡部,網状組織,および脊髄で存在した。さらに,成虫における発現は,幼虫より拡大した。PmCRHおよびPmCRHBP発現細胞は,同じニューロンにおけるこれら物質の共局在を除き,異なる。本知見は,哺乳類との類似性を示すが重要な分岐を示す,最古の現存脊椎動物群,無顎動物の脳における複雑なCRH/CRHBPシステムを明らかにする。【JST・京大機械翻訳】