抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ヒト結腸の異なる領域と状態は,免疫細胞機能に明確な影響を及ぼす可能性がある。ここでは,単一細胞解像度で潰瘍性大腸炎中の空間免疫特殊化および調節不全免疫反応に対する免疫代謝機構を検討した。ヒト結腸の粘膜固有層(LP)におけるマクロファージおよびCD8+T細胞はエフェクター表現型を有し,より活性化され,一方,それらの脂質代謝は上皮(Epi)におけるそれらと比較して抑制された。また,S状結腸の粘膜固有層に蓄積したIgA+形質細胞は,盲腸および横行結腸のそれらに対してより代謝的に活性化され,改善された代謝活性はCD27の発現と相関していた。空間的局在結腸に起因する免疫代謝再プログラミングに加えて,著者らは,潰瘍性大腸炎患者におけるマクロファージ,樹状細胞,調節性T細胞,およびILCsの機能障害免疫機能に,調節不全細胞代謝が関連することを見出した。OSM+炎症性単球のクラスターも,抗TNF治療に対する耐性でその役割を果すと同定し,正常状態にそれらを再プログラムできる標的化代謝反応を検討した。まとめると,本研究は,異なる位置と病態におけるヒト結腸免疫細胞の代謝リプログラミングの景観を明らかにし,免疫代謝調節による潰瘍性大腸炎の治療への新しい洞察を提供する。【JST・京大機械翻訳】