抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
【目的】β3アドレナリン受容体({β}3-ARs)の豊度は,病気のヒト心筋でアップレギュレートされる。著者らは以前に,{β}3-ARの心臓特異的発現が神経ホルモン刺激に対する肥大応答を阻害することを示した。ここでは,{β}3-ARの抗肥大効果に関わるシグナリング経路を更に分析した。【方法】ヒト{β}3-AR(AdVh{β}3)を発現する組換えアデノウイルスに感染した新生児ラット心室筋細胞(NRVM)において,フェニレフリン(PE)に対するin vitro肥大応答を分析した。著者らは,ヒト{β}3-AR({β}3-TG)とWT同腹子の心筋細胞特異的中等度発現を有するマウスの結果が,9週間,胸部横大動脈狭窄(TAC)に提出されたことを確認した。【結果】著者らは,新生児ラットおよび成体マウス心筋細胞の両方で,AMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)と{β}3-ARの共局在を観察した。NRVMのPEによる処理は,蛋白質合成に関与することが知られているリン酸化Ser235/236S6蛋白質(x2.5,p=0.0367)の増加を誘導する,Thr172-AMPK(/2,p=0.0487)のリン酸化およびSer79-アセチル-CoAカルボキシラーゼ(ACC)(/2.6,p=0.0317)のリン酸化の減少を誘導した。これらの効果はWTマウスでTACにより再現されたが,{β}3-AR発現細胞/マウスで基底レベルに回復した。AMPKのsiRNA標的化は,NRVM(x1.3,p<0.0001)でのPEに反応して,{β}3-ARの抗肥大効果を一部消失した。肥大と同時に,微小管関連蛋白質1軽鎖3(LC3)-II/LC3-I比およびp62存在量で測定したオートファジーは,NRVM(それぞれ/2.6,p=0.0010およびx3,p=0.0016)またはWTマウスにおけるTAC(/5.4,p=0.0159)においてPEによって減少した。そして,ヒト{β}3-AR発現細胞及びマウスの保存は,肥大の減少と共に維持された。【結論】{β}3-ARの心臓特異的中等度発現は,部分的にAMPK活性化を通して,そして,蛋白質合成の阻害とオートファジーの保存によって,肥大性応答を阻害する。心臓{β}3-AR経路の活性化は,肥大リモデリングの調節のための将来の治療手段を提供する可能性がある。【JST・京大機械翻訳】