抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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非Markov性,すなわち,その環境へのシステムの結合から生じる記憶効果が,量子熱機関の性能に有益であるかどうかを調査した。特に,2つの物理モデルを考察した。第一のものはよく知られた単一キュービットOttoエンジンである。非Markov挙動は,メモリ効果なしで実現できないいわゆる極値熱操作で標準熱化ストロークを置き換えることによって実行される。第2のものは,サイクルが2つの極値熱操作と単一キュービット回転から成る3ストロークエンジンである。非MarkovOttoエンジンは,与えられた効率に対して,そのMarkovの対応物よりも,より多くの作業サイクルを生成することができ,一方,両方のセットアップの性能は,3ストロークエンジンより優れていることを示した。さらに,非MarkovOttoエンジンと3ストロークエンジンの両方が,性能目標に依存するそれらの相対的利点によって,MarkovOttoエンジンと比較して作業変動を減らすことができる。これは,量子熱機関の運転の平均性能と安定性の両方に対する非Markov性の有益な影響を示した。【JST・京大機械翻訳】