抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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イソロイシル-tRNAシンテターゼ(IleRS)は,イソロイシンを対応するtRNAに共有結合する必須の酵素である。2つのクレード,ileS1とileS2における細菌IleRSs群は,後者が天然抗生物質ムピロシンに対する耐性をもたらす。一般的に,細菌は独立ハウスキーピング遺伝子としてileS1またはileS2のいずれかに依存する。しかし,ゲノムileS2を持つBacillus種も,Bacillaceae科に必須と思われるileS1を一貫して保つことを知らすことによって例外を見出した。モデル生物としてPriestia(Bacillus)megateriumを取り上げ,PmIleRS1が構成的に発現し,一方PmIleRS2はストレス誘導であることを示した。両酵素はアミノアシル化精度の同じレベルを共有する。しかし,PmIleRS1はPmIleRS2よりも2倍速いアミノアシル化ターンオーバー(kcat)を示し,顕著に速い無細胞翻訳を可能にした。同時に,PmIleRS2はミピロシンに対するKiの104倍増加を示し,IleRS2のアミノアシル化ターンオーバーが抗生物質耐性のトレードオフであった。予想されたように,ileS2を欠失したP.megaterium株は,ムピロシン感受性であった。興味深いことに,自然界のBacillaceae科の種の間で見出されない解決策であるileS1を欠くムピロシン耐性株を構築する試みは,生存できるが損なわれた菌株をもたらした。著者らのデータは,PmIleRS1が迅速な翻訳を促進するように保たれたが,PmIleRS2は必要な時に抗生物質耐性を提供するために維持されることを示唆する。これは,高速増殖生物が競合生存のためにIleRS1を主に使用する新たな画像と一致する。【JST・京大機械翻訳】