抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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最小エントロピーは,暗号アプリケーションにおける生成された乱数のランダム性を定量化するのに広く使われている計量である。それは,最もありそうな出力を推測することの困難さを測定する。重要なmin-エントロピー推定子は,Maurerの普遍的な試験に依存するNIST Specification(SP)800-90Bの圧縮推定器である。本論文では,Maurerの試験の2つの変動,すなわち,Coronの試験(Shannonエントロピーのための)とKimの試験(Renyiエントロピーに対して)を用いて,計算の複雑さと推定精度を改善するために,2種類のmin-エントロピー推定子を提案した。最初に,Coronの試験に基づくmin-エントロピー推定器を提案した。それは,推定精度を維持しながら,圧縮推定器よりも計算的に効率的である。第2に提案した推定器は,Renyiエントロピーを計算するKimの試験に依存する。この推定器は計算の複雑さと同様に推定精度を改善する。Renyiエントロピーの次数に依存するバイアス-分散トレードオフを解析的に特性化した。このトレードオフを考慮することにより,2つの次数は適切な帰属であり,衝突エントロピー(すなわち,次数2のRenyiエントロピー)に基づく最小エントロピー推定に焦点を当てた。衝突エントロピーからのmin-エントロピー推定は閉形式解によって記述でき,一方,Coronの試験に基づく圧縮推定器と提案した推定器は閉形式解を持たない。また,閉形式解を利用して,オンライン方式でデータサンプルを処理する軽量推定器を提案した。数値評価は,最初の提案推定器が,はるかに少ない計算で圧縮推定器と同じ精度を達成することを実証した。衝突エントロピーに基づく提案した推定器は,精度を改善し,計算複雑度を低減できた。【JST・京大機械翻訳】