抄録/ポイント:
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キャップ依存性またはキャップ非依存性翻訳過程を通して,必須蛋白質の連続生産を確実にするため,細胞中に複数のプロセスが存在する。ウイルスはウイルス蛋白質合成の宿主翻訳機構に依存する。したがって,ウイルスは宿主翻訳機構を利用するためのクレバー戦略を進化させた。以前の研究では,遺伝子型1-Hepatitis Eウイルス(g1-HEV)がその複製および増殖のためにキャップ依存性およびキャップ非依存性翻訳機械の両方を利用することが示されている。g1-HEVにおけるCap非依存性翻訳は,(IRESl)要素のような非標準,内部リボソーム侵入部位として作用する8つの7ヌクレオチド長RNA要素により駆動される。ここでは,HEV IRESl要素のRNA-蛋白質相互作用を同定し,その成分のいくつかの機能的意義を特性化した。著者らの研究は,IRESl要素から効率的な翻訳を仲介する宿主リボソーム蛋白質RPL5とDHX9(RNAヘリカーゼA)の不可欠な役割を明らかにし,そして,bonafide内部リボソーム侵入部位としてHEV IRESlの機能を確立する。Author要約Protein合成は,すべての生物の生存と増殖のための基本的プロセスである。細胞蛋白質の大部分はキャップ依存性翻訳を介して産生される。細胞はまた,ストレス時に必須蛋白質を合成するために種々のキャップ非依存性翻訳プロセスを利用する。ウイルスは宿主細胞翻訳機構に依存し,それ自身の蛋白質を合成する。E型肝炎ウイルスは世界的に肝炎の主な原因である。ウイルスゲノムは,キャップされた陽性鎖RNAである。ウイルス非構造及び構造蛋白質をキャップ依存性翻訳過程を通して合成した。著者らの研究室からの以前の研究は,キャップ非依存性内部リボソーム侵入部位様(IRESl)要素を用いてORF4蛋白質を産生する遺伝子型1-HEVにおける4番目のORFの存在を報告した。本研究では,HEV-IRESl RNAと会合し,RNA-蛋白質インタラクトームを生成する宿主蛋白質を同定した。様々な実験的アプローチを通して,著者らのデータは,HEV-IRESlがボナフィド内部リボソーム侵入部位であることを証明した。【JST・京大機械翻訳】