抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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裸の質量異方性(すなわち,楕円非相互作用Fermi面を有する)の存在下で,自己エネルギー,スペクトル関数,散乱速度,および有効質量を一次動的自己エネルギー近似の範囲内で計算することによって,長距離Coulomb相互作用を介して相互作用する二次元電子ガスの準粒子特性の包括的な研究を行った。異方性有効質量が等方性平均状態密度質量によって置換される等方性近似によって捉えられない準粒子特性の新規な異方性特徴を見出した。これらの興味深い結果のいくつかがある。(1)準粒子スペクトルのくりこみは,準粒子エネルギーがFermiエネルギーから離れるにつれて,高異方性になる。(2)非弾性散乱速度は強い異方性を特徴とし,注入電子の運動量方向に依存して異なる注入エネルギーで急激なジャンプを示した。(3)有効質量異方性は相互作用によって減少した。著者らの結果と解析は,質量異方性の未調整無視が,密度-状態有効質量を用いた等価等方性近似の使用が多くの状況で妥当な近似として働いているが,異方性系の準粒子特性の不正確な記述を導くことを示した。また,プラズモン-極近似を用いた理論を提供し,異方性自己エネルギー計算の妥当性についてコメントした。また,Fermi面トポロジーに対する相互作用効果についてコメントし,裸のFermi面の楕円形状が,相互作用系において,高い精度に対して,楕円性の抑制により保存されることを見出した。著者らの理論は,対応する異方性系に対する相互作用電子の既存の等方性多体理論の完全な一般化を提供する。【JST・京大機械翻訳】