抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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多配置対密度汎関数理論(MC-PFDT)を,基底状態および励起状態計算を行うために,以前に適用した。しかし,電子状態間の相互作用を含まないので,MC-PDFT計算は円錐交差近傍の領域におけるポテンシャルエネルギー面(PESs)の非物理的二重交差を与えることができる。最近,ほぼ縮退状態を処理するための状態相互作用対密度汎関数理論(SI-PDFT)を提案した。この方法は成功しているが,2つのSCF計算および2セットの軌道が要求され,励起状態で不等なフーチングに基底状態を与えるので,それは不都合である。ここでは,拡張多重状態PDFT(XMS-PDFT)と変分多重状態PDFT(VMS-PDFT)と呼ばれる2つの新しい方法を提案し,軌道の単一セットと平衡した方法で中間状態を生成した。前者は,拡張多配置準縮退摂動理論(XMC-QDPT)のためにGranovskyによって提案された中間状態を使用する。後者は中間状態に対するMC-PDFTエネルギーの和を最大化することにより中間状態を得る。また,VMS-PDFT法の変分最適化を便利にするためにFourier級数展開を提案し,この方法(FMS-PDFT)を従来の配置間相互作用ソルバと密度行列再正規化グループソルバの両方に対して実装した。新しい方法を,2から6状態の間の回避交差を示す8つのシステムに対してテストした。FMS-PDFT法は,本論文で研究した8つのテストケースすべてに対して成功し,XMS-PDFTは,混合原子価ケースを除くすべてのそれらに対して成功した。XMS-PDFTとVMS-PDFTの両方がXMS-CASPT2よりも高価でないので,それらは摂動理論が不可解であるはるかに大きい系についてよく相関する計算を可能にする。【JST・京大機械翻訳】