抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では人物の歩行時の特徴(歩容特徴)を用いた年齢推定手法を提案する.歩容特徴に基づく年齢推定においては,撮影角度の違いに対する頑健性が求められる.撮影角度が異なる歩容特徴を学習に利用することで,頑健性を強めることができるが,対象となる歩行人物の観測角度が,学習に用いられる歩容特徴の撮影角度と一致しない場合には,それらの観測角度における推定精度は大幅に劣化する.そこで,本論文では,学習に含まれない撮影角度の歩行人物であっても,学習に含まれる撮影角度の人物と同等の精度を実現する手法として,撮影角度抑制学習を用いた年齢推定を提案する.撮影角度抑制学習とは,撮影角度情報を特徴から排除する副課題のもとで主課題の学習を行うものである.優秀な角度分類器をもってしても,角度分類できない主課題用の特徴空間を構築することで撮影角度情報を排除する方法を採用し,敵対的学習の枠組みを利用して実装した.提案手法は,歩容公開データベースを用いて評価を行った.その結果,提案手法は,学習に用いられていない撮影角度の年齢推定において大幅に精度改善ができ,学習に用いられた撮影角度の年齢推定と同程度の推定精度を実現した.(著者抄録)