抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本研究では,過負荷Multiple Input Multiple Output(MIMO)システムにおいて,Minimum Mean Square Error(MMSE)プレキャンセルを用いる信念伝搬(Belief Propagation:BP)法による信号検出に適用行列を切り替える方式を提案する.BPではファクターグラフ上のループが特性の劣化要因となるため,ループの影響を抑える方式が研究されている.その一つとして,MMSEプレキャンセル後にBPを適用する方式が提案されている.この方式では,MMSEプレキャンセルによってループの影響が抑えられる.しかしプレキャンセルを適用しても,ファクターグラフには多数のループが残存している.MMSEプレキャンセルにより抑えられるループはそれらの一部であるため,残ったループが特性の劣化要因となる.そこで提案方式では,ファクターグラフ全体においてループの影響を抑えるため,BPの一定反復ごとにMMSE適用行列の切り替えを行った.この方式では,MMSEプレキャンセルの対象をBP復調の途中でランダムに変更する.計算機シミュレーションの結果,提案方式のビット誤り率(Bit Error Rate:BER)は従来のMMSEプレキャンセルを用いたBPのBERに比べてBER=10
-3において0.7dB特性を改善した.(著者抄録)