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J-GLOBAL ID：202202249362423468   整理番号：22A1015800

根寄生雑草の生存戦略を逆手にとった防除法確立に向けて

著者 (1件)： 瀬戸義哉 (明治大学農学部農芸化学科)
資料名： 生物工学会誌  (Biotechnology)
巻： 100  号： 2  ページ： 85(J-STAGE)  発行年： 2022年 
JST資料番号： G0440B  ISSN： 0919-3758  CODEN： SEKAEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・根寄生雑草ストライガは,「ストリゴラクトン」分子を感知して発芽,宿主のない土壌に発芽誘導物質を散布して強制的に種子を発芽させ,枯死させる「自殺発芽誘導法」実用化に向けた課題解決の進展の紹介。
・ストリゴラクトンは,宿主植物の成長を制御する植物ホルモンで,その受容体タンパク質として,加水分解酵素ファミリーに属するD14タンパク質の同定。
・寄生植物においては,D14タンパク質に類似したHTL/KA12タンパク質群が,発芽時にストリゴラクトン受容体として機能し,HTL/KA12をコードする遺伝子数は,非寄生植物よりも増加。
・本受容体を標的とする分子探索の結果,スフィノラクトン-7と名付けられた分子が発見され,低濃度フェムトモル濃度でストライガの発芽を誘導することから,多量の調製が必要という課題を解決できる可能性。
・ストリゴラクトンよりも構造が単純で,化学合成が容易なデプラノン類の開発,発酵的生産による自殺発芽誘導剤の効率的な生産法を期待。

シソーラス用語： *寄生植物 ,  ゴマノハグサ科 ,  ハマウツボ科 ,  *雑草防除 ,  ラクトン ,  発芽 ,  *発芽促進剤 ,  ジベレリン ,  枯死 ,  受容体
準シソーラス用語： Striga ,  *ストリゴラクトン ,  デプラノン ,  ヤセウツボ ,  根寄生雑草 ,  種子発芽

分類 (3件)： 植物の生化学  (EH01050J) ,  植物成長調整剤  (FB06060M) ,  異種生物間相互作用  (EE01050A)

物質索引 (2件)： 4-デオキシオロバンコール ,  スフィノラクトン-7

引用文献 (4件)：

• 1) Umehara, M. et al.: Nature, 455, 195 (2008).
• 2) Tsuchiya, Y. et al.: Science, 349, 864 (2015).
• 3) Toh, S. et al.: Science, 22, 350, 203 (2015).
• 4) Uraguchi, D. et al.: Science, 362, 1301 (2018).

タイトルに関連する用語 (3件)： 根寄生雑草 ,  生存戦略 ,  防除法