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J-GLOBAL ID：202202258421997459   整理番号：22A0367190

普通河川周辺の耕作放棄水田が有する洪水一時貯留機能に関する基礎的検討

FUNDAMENTAL STUDY ON WATER STORAGE FUNCTION OF ABANDONED PADDY FIELD ON SMALL RIVER FLOODPLAIN

著者 (4件)： 今井洋太 (徳島大学大学院 先端技術科学教育部知的力学システム工学専攻) ,  三橋弘宗 (兵庫県立人と自然の博物館 自然・環境マネジメント研究部/生態研究グループ) ,  鎌田磨人 (徳島大学大学院 社会産業理工学研究部 社会基盤デザイン系) ,  武藤裕則 (徳島大学大学院 社会産業理工学研究部 社会基盤デザイン系)
資料名： 土木学会論文集 B1(水工学)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. B1 (Hydraulic Engineering) (Web))
巻： 76  号： 2  ページ： I_793-I_798(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： U0103B  ISSN： 2185-467X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 兵庫県豊岡市の普通河川である田結川では,河川周辺の耕作放棄水田を洪水管理に役立てようとする取り組みが地域住民によって始められている.本研究では,普通河川である田結川流域で30年確率降雨による出水について二次元氾濫解析を行い,住民等によって設置された施設の有効性と,耕作放棄水田による洪水の一時貯留機能を評価した.その結果,洪水は耕作放棄水田の上流端の越流堤から流入し,直下に設置された堰によって流速が低下してから耕作放棄水田に流れ出していた.また,耕作放棄水田内に設置された止水板の一部は洪水を減衰させていた.そして,耕作放棄水田はピーク流量時には,約22%の流量をカットすること,さらに,出水イベント時の総流入量の約 25%を受け止めることが明らかになった.(著者抄録)

シソーラス用語： 兵庫県 ,  小河川 ,  用地 ,  *水田 ,  *洪水 ,  *貯留 ,  災害対策 ,  出水 ,  流出解析 ,  抑制
準シソーラス用語： ピークカット ,  *一時貯留 ,  雨水貯留 ,  *耕作放棄地 ,  氾濫解析 ,  普通河川 ,  豊岡市

著者キーワード (4件)： Abandoned paddy field ,  Flood control ,  Two-dimensional flood flow analysis ,  iRIC

分類 (2件)： 洪水対策  (RC12040I) ,  流出解析  (DC07030N)

引用文献 (10件)：

• 1) 小河原洋平,田浦扶充子,島谷幸宏:善福寺川上流域を対象にしたグリーンインフラによる流出抑制及びCSO抑制効果,土木学会論文集 B1 (水工学),第74巻 5号,pp. 355-360,2018.
• 2) 大野峻,杉浦聡志,高木朗義:破堤確率と上下流の関係を考慮したリスク評価に基づく流域治水計画策定方法,土木学会論文集 D3 (土木計画学), 第72巻 5号,pp. 149-pp. 158,2016.
• 3) 瀧健太郎:リスクベースの氾濫原管理の社会実装に関する研究-滋賀県における建築規制区域の指定を事例として-,日本リスク研究学会誌, 第28巻 1号,pp. 31-39,2018.
• 4) 国土交通省:流域治水プロジェクト・各一級水系での流域治水プロジェクト(素案),2020.
• 5) 国土交通省:総力戦で挑む防災・減災プロジェクト主要施策, 国土交通省防災・減災対策本部(第2回)会議 資料 3,pp. 3,2020.

タイトルに関連する用語 (6件)： 周辺 ,  耕作放棄 ,  水田 ,  洪水 ,  一時貯留 ,  基礎的検討