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J-GLOBAL ID:202202262668781915   整理番号:22A1143904

コレステロールの代わりにナマコ由来の硫酸化ステロールで安定化させたアスタキサンチン担持リポソームの調製と性状解析

Preparation and Characterization of Astaxanthin-loaded Liposomes Stabilized by Sea Cucumber Sulfated Sterols Instead of Cholesterol
著者 (11件):
資料名:
巻: 71  号:ページ: 401-410(J-STAGE)  発行年: 2022年 
JST資料番号: G0238A  ISSN: 1345-8957  CODEN: JOSOAP  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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リポソームは生理活性成分のキャリアーシステムとして広く利用されており,通常はコレステロールによる安定化が必要である。しかし,コレステロールの摂取と人間の健康の関係については,議論する余地がある。本研究の目的は,薄膜水和法を用いてナマコ由来の硫酸化ステロールで安定化させた新規多機能性ナノリポソームを開発することであった。本研究で得られたリポソームは,4°C,27日間以上明らかに安定であった。卵黄レシチンとナマコ由来硫酸化ステロールの質量比を3:1に調製した新規の均一のリポソームでアスタキサンチンを封入することに成功した。平均粒子径は109.53±0.30 nm,多分散指数は0.241±0.005,ゼータ電位値は-21.13±1.01 mVであった。ナマコ由来硫酸化ステロールで安定化させたアスタキサンチン担持リポソームは,6日間および12日間の保存中に,DPPHラジカル消去活性および還元力において,アスタキサンチンと未封入のナマコ由来硫酸化ステロールリポソームの混合物よりも有意に高い抗酸化活性を示した。in vivo消化吸収試験の結果,リポソームに封入した食事性アスタキサンチンの生物学的利用能を顕著に改善できることが示された。ナマコ由来硫酸化ステロールで安定化させた新規リポソームは,多機能性を有する効率的な担体として,機能性食品の開発やバイオメディカルへの応用に大きな可能性を有している。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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食用油脂,マーガリン  ,  油脂の製造 
引用文献 (35件):
  • 1) Li, R.; Zhang, L.Y.; Li, Z.J.; Xue, C.H.; Dong, P. et al. Characterization and absorption kinetics of a novel multifunctional nanoliposome stabilized by sea cucumber saponins instead of cholesterol. J. Agric. Food Chem. 68, 642-651 (2020).
  • 2) Barroso, L.; Viegas, C.; Vieira, J.; Ferreira-Pêgo, C.; Costa, J.; Fonte, P. Lipid-based carriers for food ingredients delivery. J. Food Process Eng. 295, 110451 (2021).
  • 3) Mohanty, A.; Uthaman, S.; Park, I.K. Utilization of polymer-lipid hybrid nanoparticles for targeted anti-cancer therapy. Molecules 25, 4377 (2020).
  • 4) Magarkar, A.; Dhawan, V.; Kallinteri, P.; Viitala, T.; Elmowafy, M. et al. Cholesterol level affects surface charge of lipid membranes in saline solution. Sci. Rep. 4, 5005 (2014).
  • 5) Lee, M.K. Liposomes for enhanced bioavailability of water-insoluble drugs: In vivo evidence and recent approaches. Pharmaceutics 12, 264 (2020).
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