抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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情報源符号化に用いられる多くの符号は,各符号シンボルを伝送や記録するためのコストが均一であるという条件を仮定し,与えられた情報源系列に対して符号語長を短くすることを目的としている.しかしながら,情報の伝送や記録においては,各符号シンボルに不均一のコストを仮定することが自然な場合があり,この場合,符号語のコストを小さくする符号が要求される.本論文では,符号語のコストとして正則コストと有限状態コストの2種類を取り上げ,定常無記憶情報源に対するSlepian-Wolf符号化問題において,一記号当たりの符号語コストの最大値で定まる最大コストレートの達成可能領域,すなわちコスト付き符号化定理を明らかにしている.更に,一記号当たりの符号語コストの平均値で定まる平均コストレートについても達成可能領域を明らかにし,定常無記憶情報源の場合には,これら二つの達成可能領域が一致することを明らかにしている.(著者抄録)