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J-GLOBAL ID:202202266011121509   整理番号:22A0284153

19世紀末から20世紀にかけての新聞広告を通してみる牛乳・乳製品の普及のプロセス-広告数の推移と牛乳の浸透を中心に-

Examining the Spread of Milk and Dairy Products in Japan through Newspaper Advertisements from the Late 19th Century to 20th Century-Shifts in Advertisement Numbers and the Market Penetration of Milk-
著者 (1件):
資料名:
巻: 16  ページ: 1-12(J-STAGE)  発行年: 2020年 
JST資料番号: U2585A  ISSN: 2436-0015  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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本研究では,19世紀後半から20世紀にかけての新聞広告の分析を通じて,牛乳・乳製品がどのように日本の市民の食生活に浸透していったかを明らかにし,特に牛乳について詳細に分析して報告する。朝日新聞の朝刊に掲載された牛乳と乳製品の広告数を,新聞のデジタルアーカイブ「聞蔵 II」東京版(1879年から1999年まで収集)の記録に基づいて集計し,製品とページサイズによって分類した。1888年から1939年まで,練乳の広告が10年ごとに300-400件が掲載されていたのに対し,1920年代には粉ミルクの広告が約600件に急増し,1930年代には牛乳の広告が約1000件に急上昇した。広告内容と消費の変化に関するデータを組み合わせて分析すると,この50年間に牛乳をはじめとする乳製品の需要は同時に拡大したのではなく,国内外の生産者の供給体制が技術的・量的に向上し,消費者に受け入れられやすくなった結果,練乳,粉乳,牛乳の順で徐々に消費者に浸透していったことがわかる。牛乳の場合,1912年から戦前までの約30年間に,不衛生な食品から安全で栄養価の高い食品へと消費者の認識が変化していく過程で4つのフェーズが確認された。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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乳製品 
引用文献 (27件):
  • 1)(一社)Jミルクホームページ、日本の牛乳の歴史、https://www.j-milk.jp/findnew/chapter2/0102.html (閲覧日:2020年6月21日)
  • 2)東四柳祥子:牛乳・乳製品の家庭生活への定着・浸透に尽力した人びと~明治・大正期を中心に~、乳の社会文化学術連合データベース(2014)
  • 3)窪田喜照著、全国酪農協会編:『日本酪農史』中央公論事業出版、東京(1965)
  • 4)加茂儀一:『日本畜産史 食肉・乳酪篇』法政大学出版局、東京、pp. 338-400 (1976)
  • 5)明治文化研究会編:『明治文化全集第二十四巻文明開化篇』日本評論社、東京(1976)
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